2021.12.09
年長
秋が教えてくれること(年長)
2021年 12月
11月は、一年で最も大きな季節の移り変わりを、
目で見ることのできる月でした。
たくさんの落ち葉に、触れて遊びました。
触れているうちに、
プラタナスの茎の根元に、穴が開いているのを見つけました。
「ここから、栄養を吸い込んでるのかもしれない…」と、A君。
(そしたら、このモミジにも同じように穴があるかもしれん…)
「やっぱり……あったわ…」とA君。
ただ、単に触れているだけでなく、
そのものを、とてもよく見ていることに感心しました。
?
また、「もしかしたら…?」などの仮説を立てながら、
確かめていることにも、驚きでした。
一枚の葉っぱがきっかけで、
いろいろな種類の葉っぱが落ちていることに気付き、
クヌギやツタ、柿に、南京はぜ、
ビワにサクラ……と、きれいに紅葉する葉を集め、
『葉っぱ図鑑』『秋図鑑』を作り始めていました。
「先生、黒い葉っぱもあったんだけど、
なんで黒いんかね?なんの葉っぱだろう?」
秋の葉っぱ、本当にきれいです……
?
(この図鑑の表示の挿絵が、なんとも秋っぽさを高めてますね)
また別のところでは、プラタナスの葉を集めて、
葉っぱリースです。
感性のまま作られている作品。
同じものを作ってみようと思うのに、
子どもたちのような、素敵な作品に
ならないのは、なぜなんでしょう??(苦笑)
この葉っぱ図鑑を家に持ち帰った次の日、
新たに、近所で見つけた植物が加わり、
友だちと見合っていました。
??
『100年に一度の竹の花』でした。
子どもの興味の寄り添う気持ちが添えられた文字から
とても伝わりました。
このさりげなさが、子どもの知的好奇心を、
さらに育むことにつながっていくと思います。
?
秋の葉っぱから、いろいろな葉に関心が広がり、
疑問を持ったり、好奇心で話し合ったり、
興味関心がさらに深まっていました。
秋が深まっていく…という言葉通り、
子どもの心も豊かに深まっています。