2017.01.27

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お買いもの大バーゲン第2弾

2017年 1月
1月のある日、年中児の何人かが年少組の部屋に唐突にやって来て、
「お店屋さんに来てください!」 と
100円と書かれたチケットを配ってくれました。

「ん??」
年中さんが、おもちゃや品物を作って
買いものごっこらしき遊びをしていたことを
担任は、知っていましたが
年少全員分の品物はあるのだろうか…?
しかし、チケットを配ってもらった年少さんは、
「早く買い物に行こうよ!!」と気が急いでいます。

そこで、年中の部屋に行ってみることに…
すると、年少さんの期待ウラハラに、年中では集いの準備が…
(きっと品物を作っていないことに気付かず、
ちょっぴり勇み足でお金を配りに来たんだね)


残念そうな年少の姿を見て、
(しまった…)と感じた年中さんは、
明日こそ!と、
次の日は朝から大急ぎで

約50人分の品物を作り、
買い物ごっこの
やり直しとなりました。

「いらっしゃいませ~!
品物はあちらですよ」品物は…
なんと、ゲーム機です(さすが、いまどき(笑))


「悩むなぁ・・・」
   「はい、これですね!」

←悩むのもわかります、この出来栄え
本物さながらのゲーム機です!

わぁーたくさんあるなー、ぼくは、これにしよう!


わぁ…レジが大混雑です!仕方ありません、今日は、初売り大バーゲンなんです

 「売りあげ、どう?」

 「いい感じじゃない?」


ふと気がつくと店の外には、
次なるお客様の長蛇の列が…

お待たせいたしました~
    どうぞ~!!

「ねぇ、これがいいんじゃない?」

どのゲーム機がおすすめかなぁ? 

「ゲーム機、お買いものしてきたよー! お釣りももらったんよ ? 」

ちょうど、実習中だった子ども発達教育学科の学生さんが、
この一連の保育の流れを見て、
なぜ、品物がないのが分かっていて、
年少をあえて年中の部屋まで
連れて行ったのか?と尋ねました。

そうですよね、年少さんは、品物がなくてがっかりするのは当たり前。
でも、そのがっかりする姿を年中児が目の当たりにし、
年少さんの期待を知ったり、遊びを進めていくに当たり必要なことが分かったり…
そういうことを感じられる場にしたかったのです。

今、育まれつつあるものはなかなか目に見えませんが、
明らかに自信につながった年中さんと、
ごっこ遊びの楽しさを味わった年少さん。

子どもから、自然発生的に生まれた遊びには、
まだまだ考えがおよびきらないことが多くあります。
でも、子どもが試行錯誤したり工夫したりと、
「しようとしていること」が実現していくことで
体験として積み重なり、力に変わっていきます。

楽しさの中にたくさんの学びを得られる遊びを考えていきたいです。